矯正歯科 東京について

専門的な情報にばかり目を奪われたり、それらに惑わされて不安になったのでは、かえって胎児に悪影響を及ぼすことになりかねない。
「カルシウムを摂る」というと、市販のカルシウム剤に頼る人が、特に若い人に多い。
単に便利だからだと思うが、カルシウム剤は無機カルシウムであり、そのまま摂取しても体内に吸収されない。
水で飲んでもそのまま排滑される。
私たち人間が吸収できるのはリン酸カルシウムで、もし、カルシウム剤を飲むのであれば、これを体内でリン化しなければならない。
カルシウム剤だけを飲んでもダメなのである。
カルシウムを摂るには、リン酸カルシウムを含む小魚やワカメ、大豆(味噌、豆腐、納豆など)、小松菜や大根の葉のような緑黄色野菜をたくさん食べることである。
牛乳にもカルシウムが含まれているが、牛乳はやめておいたほうがいいだろう。
日本人の多くは、牛乳はカルシウムの供給源だから、「牛乳をた-さん飲むと(カルシウムが摂れるから)歯にいい、背が高-なる」「骨粗紫症の予防になる」と思っている。
しかし、そんなことはない。
たしかに、牛乳にはカルシウムが多量に含まれている。
牛乳の成分表を見ると、一〇〇グラムの牛乳には一〇〇ミリグラムのカルシウムが含まれていると書かれている。
したがって、牛乳を消化できるのなら、カルシウムを摂取することは可能である。
しかし、大部分の日本人は牛乳を飲んでも消化できない体質なのである。
牛乳や乳製品には必ず、乳糖が含まれている。
牛乳を消化するには、乳糖を体内で分解して吸収しなければならない。
乳糖を分解するのはラクターゼという酵素である。
ラクターゼは乳糖をガラクトースとグルコース(ブドウ糖)に分解し、それらを体内に吸収させる。
人間を含む晴乳動物は、生まれたときはみな小腸内にラクターゼを持っている。
母乳からカルシウムを摂取するために先天的に備わっている。
ところが、日本人の九五パーセントは、晴乳期が終わり、乳の摂取をやめるにつれて、ラクターゼは減少、または消失してしまう。
北欧や北アフリカのような寒冷地や乾燥地で、昔から牧畜、遊牧を続けてきた種族は、離乳期が過ぎてもラクターゼを分泌しっづけることができる。
乳類を飲用してきた彼らは、乳糖を分解できなければ滅びてしまう。
逆に言えば、乳児期以後にもラクターゼを分泌できる遺伝子を持った人間だけが生き延びてきたのである。
だから、ヨーロッパ人(白人)の多-は牛乳をガブガブ飲んでもお腹をこわさず、カルシウムを摂取することができる。
しかし、ラクターゼを継続して分泌しっづける種族は、世界人口の割合で言えば、二割にすぎない。
ラクターゼが消失することを「ラクターゼ欠乏症」「乳糖不耐症」と呼ぶが、ラクターゼを持ちつづけ、大人になっても牛乳を消化できる人間のほうが稀なのである。
日本人の大部分は、晴乳が終わり三歳から五歳-らいになると、ラクターゼが低下、または消失してしまうので乳糖を分解することができない。
牛乳が消化できないまま腸内を通過すると、腹痛や下痢を惹き起こす。
下痢をすると、牛乳に含まれるカルシウムが摂れないどころか、蛋白質などのほかの成分も摂ることができない。
それどころか、腸内にあるすべてのものを一緒に出してしまうし、その排滑行為のために体内のカルシウムも動員される。
つまり、摂取するはずが、逆に体内のカルシウムを減らしてしまうことになる。
こうなると、牛乳はラクターゼのない人の体にとってよ-ないものと考えることさえできる。
「日本人は牛乳を飲んでもカルシウムを摂れない」ことは、宮崎大学の島田彰夫先生が『身土不二を考える』(1九九一年、無明舎出版刊)という著作の中で詳し-述べておられる。
しかし、こうした大切な情報は広-知れ渡ってはいない。
1方、多-の日本人は牛乳がカルシウムの代名詞という常識を持ちつづけている0この常識が間違っていることが多くの国民に知れ渡らないのは、牛乳を普及させる立場の人間には都合の悪い話だからだろう。
たとえば、学校給食は1日に何百万本という莫大な数量の牛乳を消費する.酷農協会にとって、日本人の体には合わないという事実は明るみに出した-ないことなのである。
病院施設でも入院患者に牛乳を出すところが多い。
私の知り合いのある病院の婦長は、入院患者に牛乳ではな-、野菜のスープを出すよう食事係に指示したところ、その病院から解雇された。
病院側の解雇の理由を聞いたわけではないが、だいたいの察しはつく。
繰り返すが、日本人が摂取できるのは、牛乳や乳製品に含まれるカルシウムではなく、昔から日本人が食べてきた小魚やワカメなどに含まれているリン酸カルシウムである。
子どもの歯を丈夫にしたければ、まずは間違った「カルシウム信仰」を捨てることが先決だろう。
牛乳は本来、子牛のための乳なのである。
話を戻そう。
妊娠中に乳歯や永久歯の歯歴が出来上がることはわかったと思うが、だからといってそこですべてが決まるわけではない。
前述したように、顎のサイズ、歯並びなどは後天的要因によるところが大きい。
強第五章見た目優先の歯列矯正は医療ではない調しておきたいのは、子どもをどのように育てたかによって、顎の発達や歯並びが変わって-るという点である。
たとえば、後天的要因の1つとして、母乳で育てたか、あるいは晴乳ビンで粉JJJルクを子どもに与えたかということがある。
結論を先に言うと、母乳で育った子どもは、晴乳ビン授乳で育てられた子どもに比べて顎の発育や歯並びに問題が少ない。
1方、晴乳ビン授乳で育てられた子どもの多くは、顔面頭蓋や顎の発達が未熟で、歯並びが悪いという傾向にある。
第三章で述べたように、岨噛能力は子どもの体の成長とともに成熟し、形成されてい-システムである。
人間は生まれた時点では、歯も生えていないし、ものを噛むこともできない。
ところが、お乳を吸う吸畷運動は生まれながらにして備わっている。
これは人間が持っている動物的本能の1つだが、この能力を充分に使う機会を与えるか否かが、その後の子どもの心身の成長に大きく関わってゆく。
生まれてすぐの新生児が母親の乳房を口に含み、吸う。
正確に言うと、舌と上の薗茎の間に乳首を挟み、噛みながら吸って、呑み込む。
すると、唇、舌、頬の筋肉から脳にさまざまな情報が送られる。
脳はそれを生きるため、成長するための情報として記憶する。
そこから心身の成長が始まる。
授乳とは、お乳に含まれる栄養を摂らせて体を大き-するという単純なものではない。
母乳は多くの場合、最初は出が悪い。
それが、赤ん坊に吸われることによって出るようになる。
また、よ-出るようになっても、ある程度吸ったあとは、出が悪-なる。
赤ん坊は、舌や頼、顎の筋肉を動かして吸引しなければならないから、自然とそれらの筋肉が発達する。
これが顔面頭蓋や顎骨の発達にもつながる。
ところが、晴乳ビンはひじょうに出がいいため、母乳に比べて吸引するのに必要な運動量が少ない。
そのため晴乳ビン授乳で育てられた子どもは、顎が充分に発達せずに小さいという現象が起こる。
つまり、顎が充分に鍛えられていないのである。
もちろん、それだけが原因ではない。
特に顎骨の形成には、硬いものを食べず、軟らかいものばかり食べる食習慣や頬杖やうつ伏せ寝などの外力も多分に影響する。
だが、顎の発育不全のいちばん最初の原因は、晴乳ビン授乳なのである。
最近では、日本でも母乳が岨噂システムの発達のために欠かせないという認識が強まりつつあるが、ドイツは四十数年前から晴乳ビン授乳の弊害に気づいていた。
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